オリーブの古木(100年)の値段は?相場や選び方、購入のポイントを詳しく紹介

オリーブの古木(100年)の値段は?相場や選び方、購入のポイントを詳しく紹介
オリーブの古木(100年)の値段は?相場や選び方、購入のポイントを詳しく紹介
季節・イベント・農園体験

悠久の時を刻み、独特の風合いを醸し出すオリーブの古木は、お庭のシンボルツリーとして非常に高い人気を誇っています。特に樹齢100年を超える個体は「生きたアンティーク」とも呼ばれ、その存在感は他の植物では決して代えられない魅力があります。しかし、いざ購入を検討するとなると、オリーブの古木の100年ものの値段がどのくらいなのか、相場が分からず不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

オリーブの価格は、単に樹齢だけで決まるものではありません。幹の太さや形、枝ぶり、そして何よりその木が持つ「歴史」が価格に反映されます。この記事では、100年クラスのオリーブの値段相場から、失敗しない選び方、メンテナンスの方法まで、専門的な視点を交えて分かりやすく解説します。憧れの古木を安心して迎え入れるための参考にしてください。

オリーブの古木(100年)の値段相場と価格が決まる基準

100年という長い年月を生き抜いてきたオリーブの古木は、一品ものとしての価値が非常に高く、価格設定も一般的な苗木とは大きく異なります。まずは、市場で取引されている具体的な金額の目安や、どのような要素が価格に影響を与えているのかを整理していきましょう。

樹齢100年クラスの一般的な価格帯

樹齢100年程度のオリーブの古木は、一般的に30万円から100万円前後がボリュームゾーンとなっています。もちろん、これよりも安価なものや、数数百万円を超える個体も存在しますが、個人宅のお庭に迎え入れるサイズとしてはこの範囲が目安となります。

かつてはスペインやイタリアなどの地中海沿岸諸国から輸入されるものが主流でしたが、近年では日本国内でも古木の流通が増えています。しかし、100年ものとなると依然として希少性が高く、一本一本に個別の値段が付けられる「一点もの」としての性質が強いため、定価という概念がほとんど存在しないのが特徴です。

価格の幅が広い理由は、その木の造形美にあります。盆栽のように整えられたものや、自然のままの力強さを残したものなど、見た目の芸術性が高いほど高額になる傾向があります。そのため、まずは予算の目安を50万円程度に設定し、そこから好みの樹形を探していくのが現実的なアプローチと言えるでしょう。

価格を左右する「樹形」と「幹の太さ」

オリーブの古木の値段を決定する最大の要因は、樹齢そのものよりも「幹の太さ(幹周)」と「樹形」にあります。100年という歳月は幹の太さに現れますが、同じ樹齢であっても、厳しい環境で育ち幹が複雑にねじれた「ねじれ幹」を持つ個体は、非常に高い価値がつきます。

また、幹の内部が空洞になっている「ウロ」があるものも、古木特有の風情として好まれます。こうした自然の造形美は、人間が短期間で作ることができないため、希少価値が跳ね上がるのです。逆に、幹がまっすぐで特徴が少ないものは、同じ樹齢でも比較的リーズナブルな価格で販売されることがあります。

さらに、枝の広がり方(樹冠)の美しさも重要です。バランス良く枝が配置され、どの角度から見ても絵になるような個体は、展示会や高級住宅のシンボルツリーとして需要が高まるため、価格が高騰しやすくなります。購入の際は、幹の迫力だけでなく、全体のシルエットが自分の理想に近いかどうかを見極めることが大切です。

希少性と輸入コストの影響

オリーブの古木の多くは、海外から大型船のコンテナに乗せて運ばれてきます。そのため、販売価格には現地の調達コストだけでなく、多額の輸送費や検疫費用、関税などが含まれています。特に、100年クラスの巨木を輸送するには特殊な重機や梱包が必要となり、それらがダイレクトに値段に反映されます。

また、昨今の為替レートの変動や、輸送燃料費の高騰も無視できません。数年前と比較して、輸入古木の価格は上昇傾向にあります。これに加えて、輸出国側の保護政策により、非常に古い個体の持ち出しが制限されるケースもあり、今後さらに希少価値が高まる可能性も考えられます。

このような背景から、提示されている価格が適正かどうかを判断するには、その木がどのような経路で日本にやってきたのかを確認するのも一つの手です。信頼できる販売店であれば、輸入時のエピソードや、日本に到着した後の養生期間(日本の気候に慣らす期間)についても詳しく教えてくれるはずです。

国内産と海外産による違い

オリーブの古木には、大きく分けて「海外からの輸入株」と「日本国内で育った株」の2種類があります。100年ものとなると圧倒的に海外産(特にスペイン産)が多いですが、最近では香川県小豆島などで育てられた国内産の古木も市場に出回ることがあります。

海外産は、地中海の乾燥した気候で育ったため、ワイルドで力強い幹肌が特徴です。一方、国内産は日本の多湿な気候に順応しているため、植え付け後のトラブルが少ないというメリットがあります。値段に関しては、輸送コストがかからない分、国内産の方が割安になるかと思われがちですが、国内での古木生産自体が非常に稀であるため、実際には海外産と同等か、それ以上の高値がつくことも珍しくありません。

どちらを選ぶべきかは好みによりますが、日本の冬の寒さや梅雨の長雨を考慮すると、国内での養生期間が長い個体を選ぶのが安心です。ショップで「日本に来てから何年経っていますか?」と質問し、日本の四季をすでに経験している木を選ぶことが、購入後の枯れ死リスクを下げる鍵となります。

オリーブ古木の価格相場表(目安)

推定樹齢 価格帯 主な特徴
30年〜50年 10万〜30万円 幹が太くなり始め、庭木として扱いやすいサイズ。
80年〜120年 30万〜100万円 古木特有の「ねじれ」や「コブ」が現れ、存在感が増す。
200年以上 150万円〜 巨大な塊のような幹を持ち、歴史的・芸術的価値が極めて高い。

100年もののオリーブ古木が持つ魅力とシンボルツリーとしての価値

オリーブの古木がこれほどまでに人々を惹きつけるのは、単なる植物としての美しさを超えた「精神的な豊かさ」を与えてくれるからに他なりません。100年という時間を超えて今ここに存在するその姿は、お庭に深い物語を添えてくれます。ここでは、古木ならではの魅力について深掘りしていきましょう。

圧倒的な存在感を放つ「幹の表情」

100年もののオリーブの最大の見どころは、何と言ってもそのゴツゴツとした幹の質感です。若い木にはない深い溝や、何層にも重なった樹皮、そして力強くうねるような形状は、過酷な環境を生き抜いてきた証です。この複雑な幹の造形は、まるで彫刻作品のような芸術性を備えています。

また、古木になると「コブ」ができたり、一部が枯れて白骨化する「ジン・シャリ」のような現象が起きたりすることもあります。これらは一般の樹木では病気や衰えと見なされることもありますが、オリーブにおいては「ワビサビ」を感じさせる美的なポイントとして高く評価されます。

夕暮れ時にライトアップされた古木の幹は、昼間とは異なる幻想的な陰影を作り出します。その姿はまさに圧巻で、たった一本あるだけでお庭全体の格調を一段も二段も引き上げてくれるでしょう。この唯一無二の表情こそが、多くの人が高額な値段を払ってでも手に入れたいと願う理由なのです。

平和と繁栄を象徴する縁起の良さ

オリーブは古来より「平和の象徴」として知られており、ノアの方舟のエピソードにも登場するなど、非常に縁起の良い木とされています。また、寿命が非常に長く、子孫繁栄や長寿の象徴としても大切にされてきました。こうしたポジティブな意味合いを持つ木を、100年の重みとともに家に迎えることは、家族の幸せを願うシンボルとして最適です。

特に新築祝いや創業記念、還暦のお祝いなどの節目に、100年オリーブを購入される方も少なくありません。「この木のように、これから先も長く根を張り、繁栄していけますように」という願いを込めることができるからです。

さらに、オリーブは「夫婦の木」とも呼ばれます。異なる品種を近くに植えることで実を結ぶその性質から、円満な家庭を象徴するとされています。100年の歳月を見守ってきた木が庭にあるという安心感は、住まう人の心に安らぎと誇りを与えてくれるに違いありません。

時を刻んだ歴史が庭に深みを与える

どれほど立派な家を建て、最新のエクステリアを整えても、そこには「時間」という要素だけはすぐには作り出せません。しかし、100年もののオリーブを一本置くだけで、その空間には一瞬にして「歴史の重み」が加わります。作りたての庭が、まるで何十年も前からそこにあったかのような落ち着きを見せるのです。

古木は、私たちが生まれる前から太陽を浴び、風に吹かれ、ゆっくりと成長してきました。その静かな生命力を身近に感じることで、日々の忙しさを忘れ、ゆったりとした時間の流れを楽しむことができます。これは、若い苗木を育てる楽しみとはまた異なる、大人の贅沢と言えるでしょう。

季節ごとに銀色の葉を揺らし、小さな花を咲かせ、実をつける姿。そのサイクルを100回以上繰り返してきた強靭さは、見る者に勇気を与えてくれます。歴史を纏った木が庭の主役になることで、住まい全体の雰囲気はより知的で、洗練されたものへと変化していくはずです。

資産価値としての側面

オリーブの古木は、時間の経過とともに価値が下がる消耗品ではなく、適切に管理すれば価値が維持、あるいは向上することもある「生きた資産」としての側面を持っています。樹齢100年の木が110年、120年と年を重ねるごとに、その希少性はさらに高まっていくからです。

もちろん、動産としての再販価値だけを考えるものではありませんが、海外では歴史ある木がある邸宅は、その木の価値を含めて不動産評価が高まることもあります。日本でもこだわりの庭づくりが注目される中、個性的で立派な古木を持つことは、家のアイデンティティを確立する重要な要素となります。

また、古木は環境適応能力が高く、一度その土地に根付いてしまえば、若い木よりも病害虫や気象変化に強い傾向があります。初期投資の値段は確かに高額ですが、その後の管理のしやすさや、一生(あるいは世代を超えて)付き合っていけるパートナーとしての価値を考えれば、決して高い買い物ではないと言えるかもしれません。

オリーブの古木を選ぶ際に知っておきたいこと

オリーブの樹齢は、幹の直径から推定されることが多いですが、正確な年齢を特定するのは困難です。販売店が「100年」と表記している場合は、あくまで見た目の風格やサイズに基づいた推定値であることを理解しておきましょう。数字の正確さよりも、その個体から感じる「オーラ」や「好み」を優先するのが、満足度の高い購入に繋がります。

失敗しないオリーブ古木の選び方と健康状態のチェックポイント

100年オリーブは決して安い買い物ではありません。せっかく高い値段で購入したのに、すぐに枯れてしまったり、害虫の被害に遭ったりしては元も子もありません。購入時に必ずチェックすべきポイントを、プロの視点でまとめました。

葉の色つやと新芽の動きを確認する

まず最初に見るべきは、葉の状態です。健康なオリーブは、特有のシルバーグリーン(品種によっては濃い緑)の葉がツヤツヤと輝いています。逆に、葉が黄色っぽくなっていたり、カサカサと乾燥して元気がなかったりする個体は、根に何らかのトラブルを抱えている可能性があるため注意が必要です。

また、「新芽が動いているか」も重要なチェック項目です。枝の先端に小さく柔らかい新しい葉が出ているのは、その木が現在進行形でエネルギーを吸収し、成長している証拠です。特に春から秋にかけての成長期に新芽が見られない場合は、活力が落ちているサインかもしれません。

葉の密度も確認しましょう。古木はもともと枝数が制限されていることも多いですが、あまりにも葉が少なくスカスカな状態のものは、環境の変化に耐える体力が不足している場合があります。全体的にボリュームがあり、イキイキとした印象を受ける木を選ぶのが鉄則です。

幹の空洞や害虫の有無をチェック

古木の魅力である「ウロ(空洞)」や「幹の割れ」ですが、これらが単なる造形美なのか、それとも腐朽が進行しているものなのかを見極める必要があります。幹を軽く叩いてみて、あまりにも広範囲にわたって軽い音がする場合は、内部の空洞化が進みすぎて構造的に弱くなっている可能性があります。

さらに恐ろしいのが、「オリーブアナアキゾウムシ」などの害虫です。古木の太い幹は、ゾウムシにとって格好の産卵場所になります。幹に直径数ミリの小さな穴が開いていないか、そこからオガクズのような「フン(排泄物)」が出ていないかを念入りに確認してください。

もし穴が見つかった場合は、現在進行形で食害が進んでいる可能性があるため、販売店に駆除済みかどうかを確認しましょう。健康な古木であれば、害虫を寄せ付けない強さを持っていますが、輸入直後のストレスがかかっている時期は狙われやすいため、細心の注意が必要です。

根鉢の状態と活着のしやすさ

オリーブの古木を購入する際、地上部ばかりに目が行きがちですが、最も大切なのは土の中、つまり「根」の状態です。多くの古木は、根をコンパクトにまとめた「根鉢(ねばち)」の状態で販売されています。この根鉢がしっかりと麻布や網で固定され、崩れていないことが条件です。

また、「細根(さいこん)」がどれくらい発達しているかも確認したいポイントです。太い根だけでなく、水分や養分を吸収するための白く細かい根が根鉢の表面に見えていれば、植え付け後の「活着(かっちゃく)」がスムーズに進みます。

鉢植えで長期間管理されていた個体の場合は、根詰まりを起こしていないかもチェックしましょう。逆に、地面から掘り起こしたばかりの個体は、養生期間が不足していると新しい環境で体力を消耗しやすいため、掘り起こしてから最低でも数ヶ月から半年以上、適切な管理下で養生されたものを選ぶのが安心です。

信頼できる販売店・ナーセリーの見極め方

最終的に良い木に出会えるかどうかは、どのショップで購入するかにかかっています。信頼できる販売店は、単に値段を表示して売るだけでなく、その木の由来や管理履歴を把握しています。また、古木ならではのデメリットやリスクについても正直に説明してくれるお店は信頼に値します。

具体的には、自社で広大な養生スペースを持ち、専任のスタッフが毎日手入れをしているような「オリーブ専門店」や「大型ナーセリー(苗圃)」を選ぶことをおすすめします。インターネット通販で購入する場合でも、必ず現在の実物写真(できれば動画)を送ってもらい、あらゆる角度から状態を確認しましょう。

さらに、購入後のアフターフォロー体制も重要です。植え付け工事まで一貫して請け負ってくれるか、万が一枯れてしまった場合の保証期間はあるか、育て方についての相談に乗ってくれるかなど、サポート内容を確認しておくことで、高額な買い物に対する不安を払拭できます。

古木のチェックリスト:
・葉にツヤがあり、新芽が出ているか?
・幹にゾウムシの穴やフンはないか?
・根鉢がしっかりしていて、細かい根が出ているか?
・ショップは管理方法やリスクを丁寧に説明してくれるか?

100年オリーブを庭に迎えるための搬入と植栽の注意点

100年もののオリーブは、そのサイズと重量から、一般的な庭木のように手軽に植えることはできません。搬入計画をしっかり立てておかないと、当日になって「庭に入らない」といったトラブルが発生し、追加費用がかかってしまうこともあります。事前に準備しておくべきポイントを詳しく見ていきましょう。

大型クレーン車や搬入経路の確保

樹齢100年クラスのオリーブは、重さが数百キロから、大きなものでは1トンを超えることもあります。そのため、運搬にはユニック車(クレーン付きトラック)が必要です。まずは、家の前の道路にこのトラックが停まれるか、そしてクレーンを伸ばして庭まで木を吊り上げられるかを確認しなければなりません。

また、クレーンが届かない場所に植える場合は、台車を使って運ぶための通路幅が必要になります。階段や段差がある場合は、スロープを作ったり、さらに大きなクレーンを手配したりする必要が出てきます。こうした重機費用や人件費は、本体の値段とは別に「諸経費」として発生するため、あらかじめ見積もりを取っておくことが重要です。

電線や近隣の建物の状況によっても、クレーンの操作が制限されることがあります。可能であれば、購入前に造園業者や販売店の担当者に現地調査(下見)に来てもらい、最適な搬入ルートを提案してもらうのが最も確実な方法です。

適切な土壌改良と水はけの改善

オリーブは「太陽と乾燥」を好む植物です。特に古木を植える場合は、その土地の土壌環境がオリーブに適しているかどうかを慎重に判断しなければなりません。日本の土壌は粘土質で水はけが悪いことが多いため、そのまま植えると「根腐れ」を起こして枯れてしまうリスクがあります。

植え付け時には、元の土を大きく掘り返し、パーライトや軽石、腐葉土などを混ぜ込んで「抜群に水はけの良い土壌」を作る必要があります。また、地面よりも少し高く盛り土をして植える「高植え」にすることで、雨水が根元に溜まるのを防ぐことができます。

もし庭の地下水位が高い場合や、大雨のあとに水が引きにくい場所であれば、暗渠(あんきょ)排水という排水パイプを埋設する工事が必要になることもあります。古木という貴重な財産を守るためにも、土壌改良には予算と手間を惜しまないようにしましょう。

支柱の設置と強風対策

植え付けたばかりのオリーブの古木は、まだ自力でしっかりと根を張っていません。その一方で、古木は枝葉のボリュームがあるため風の影響を受けやすく、強風にあおられて倒れてしまう危険があります。これを防ぐために、強固な「支柱」の設置が不可欠です。

一般的な添え木ではなく、丸太を組んだ「八ツ掛け支柱」や、地面にアンカーを打ち込んでワイヤーで固定する方法などが用いられます。見た目がおしゃれではありませんが、根が安定するまでの数年間は、木を守るための「命綱」となります。最近では、目立たないように工夫された地下支柱工法などもありますので、景観を重視したい場合は相談してみると良いでしょう。

特に台風が通りやすい地域では、風の抜けを良くするために、植え付け直後に少し枝を透かして(剪定して)おくことも有効な対策です。木にかかる負担を最小限に抑え、新しい土地に早く馴染めるような環境を整えてあげることが大切です。

植え付け後の水やりと管理

「オリーブは乾燥に強い」というイメージがありますが、それは根がしっかり張ったあとの話です。植え付けから1〜2年の間は、徹底した水管理が必要になります。特に夏場の乾燥期は、根鉢の内部までしっかり水が届くよう、たっぷりと水を与えてください。

水やりのタイミングは、土の表面が乾いたときです。毎日少しずつあげるのではなく、「あげるときは底まで届くように大量に、あげないときは土を休ませる」というメリハリが重要です。自動灌水(かんすい)システムを導入するのも、管理の手間を省き、水切れミスを防ぐための良い方法です。

また、植え付け直後の古木はデリケートなため、肥料はすぐに与えず、新芽が出て成長が確認できてから施すようにします。最初の1年間は、木が自分の力で新しい土に根を伸ばすのを、じっと見守る期間だと考えましょう。葉の色に異常がないか、毎日観察することがトラブルの早期発見に繋がります。

植栽にかかる費用の内訳例

・搬入運搬費(ユニック車など):5万円〜15万円

・植栽工賃(技術料、人件費):3万円〜10万円

・土壌改良材、支柱代:2万円〜5万円

・諸経費(現地調査、諸手続き):1万円〜3万円

※場所や木のサイズによって大きく変動します。合計で15万円〜30万円ほど見込んでおくと安心です。

長く愛でるためのオリーブ古木のメンテナンスと剪定方法

100年オリーブをお庭に迎えたら、そこから新しい歴史が始まります。適切なメンテナンスを行うことで、古木はさらに深みを増し、次の世代へと引き継いでいける宝物になります。日々のケアで特に意識したいポイントを整理しました。

古木の美しさを引き立てる「透かし剪定」

オリーブのメンテナンスにおいて最も重要なのが剪定です。特に古木の場合は、単に形を整えるだけでなく、「幹の造形美をいかに見せるか」を意識した剪定が求められます。これを「透かし剪定」と呼び、密集した枝を間引いて、幹に光と風が当たるようにします。

枝が込み合いすぎると、内部の風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。また、せっかくの美しい幹のラインが葉に隠れて見えなくなってしまうのももったいない話です。毎年、休眠期にあたる1月〜3月頃に、不要な枝(ひこばえ、逆さ枝、平行枝など)を根元から切り落とし、スッキリとしたシルエットを保つようにしましょう。

剪定のコツは、一度にたくさん切りすぎないことです。古木は成長が緩やかなため、切りすぎてしまうと元のボリュームに戻るまで時間がかかります。全体のバランスを見ながら、一枝ずつ丁寧にハサミを入れていく作業は、木との対話を楽しむ至福の時間でもあります。

季節ごとの肥料と水やりの加減

一度根付いた古木は非常に丈夫ですが、健康な状態を維持して美しい実をつけさせるには、適切な施肥(せひ)が必要です。基本的には、年に3回肥料を与えます。2月の「寒肥(かんごえ)」、6月の「追肥(ついひ)」、そして10月の「お礼肥(おれいごえ)」です。

古木は若い木ほど旺盛な成長を必要としませんが、微量要素(マグネシウムやホウ素など)が不足すると葉の色が悪くなることがあります。オリーブ専用の有機肥料を使用すると、必要な栄養素がバランス良く含まれているため失敗が少ないでしょう。

水やりに関しては、地植えの場合は基本的に降雨に任せて大丈夫ですが、雨が何週間も降らない真夏の日照りや、冬の極端な乾燥期には注意が必要です。土の奥まで指を入れてみて、乾燥しきっているようなら、午前中の涼しい時間帯にたっぷりと水を与えてください。逆に、常に土が湿っている状態は根を傷める原因になるため、注意しましょう。

注意すべき病害虫とその対策

オリーブの古木にとって最大の敵は、先ほども触れた「オリーブアナアキゾウムシ」です。成虫は夜間に活動し、幹の隙間に卵を産み付けます。孵化した幼虫が幹の内部を食い荒らすと、樹齢100年の大木であっても、あっけなく枯れてしまうことがあります。4月から10月の活動期には、根元にフンが落ちていないか週に一度はチェックする習慣をつけましょう。

予防策としては、幹の周りを清潔に保ち、ゾウムシが隠れやすい雑草や落ち葉を取り除いておくことが大切です。また、必要に応じて登録された殺虫剤を幹に散布するなどの化学的防除も検討してください。

その他、葉が白っぽくなる「うどんこ病」や、斑点ができる「炭疽病(たんそびょう)」、白い綿のような虫がつく「ワタムシ(コナカイガラムシ)」などにも注意が必要です。これらは早期発見・早期治療が基本ですので、日頃から葉の裏までよく観察し、異変を感じたらすぐに専門家のアドバイスを仰ぐようにしてください。

プロにメンテナンスを依頼するメリット

古木の剪定や害虫対策は、自分で行うのも楽しみの一つですが、数年に一度はプロの植木屋や造園家にメンテナンスを依頼することをおすすめします。特に100年ものの古木は、樹冠が大きいため高所作業が必要になり、素人では危険を伴うこともあるからです。

プロの技術者は、木の健康状態を的確に診断し、将来の成長を見据えた剪定を行ってくれます。また、自分では気づかなかった微細な病害虫の兆候を見逃さずに対処してくれるため、致命的なトラブルを未然に防ぐことができます。「100年という時間を守るための保険」と考えれば、プロへの依頼費用も価値ある投資と言えます。

特に、大切なイベント(来客や撮影など)の前に形を整えてもらったり、木に元気がないと感じたときに「樹勢回復」の処置をしてもらったりと、頼れるパートナーを見つけておくことは、古木ライフを長く楽しむための秘訣です。購入したお店に紹介してもらうか、近隣で古木の取り扱い実績がある業者を探しておきましょう。

オリーブ古木の冬越しアドバイス

オリーブは比較的寒さに強い植物ですが、氷点下10度を下回るような極寒地では、寒風によって葉が傷んだり、最悪の場合は枯死したりすることがあります。樹齢100年の木であっても、寒冷地では冬の間に不織布で幹を巻いたり、根元をマルチング(ウッドチップなどで覆う)して保温するなどの対策が必要になる場合があります。お住まいの地域の最低気温を確認し、必要に応じた冬仕度をしてあげましょう。

オリーブの古木(100年)の値段や維持管理についてのまとめ

まとめ
まとめ

オリーブの古木(100年)は、単なる庭木の枠を超えた圧倒的な存在感と歴史を私たちに与えてくれます。その値段相場は30万円から100万円前後が一般的ですが、幹の太さやうねり、樹形の美しさといった個体差によって大きく変動します。購入時には、値段の安さだけで選ぶのではなく、葉の色つや、幹の健康状態、そして信頼できる販売店からの購入かどうかを慎重に見極めることが大切です。

搬入や植え付けには大型重機が必要になるケースが多く、本体代金以外にも諸経費がかかることを念頭に置いて計画を立てましょう。特に水はけの良い土壌作りと、しっかりとした支柱設置は、100年オリーブを新しい土地に根付かせるための必須条件です。手間はかかりますが、それ以上の感動が、毎朝窓から見える風景に加わることになります。

植え付けたあとのメンテナンスは、幹の造形美を保つための「透かし剪定」と、最大の敵である「オリーブアナアキゾウムシ」への対策が中心となります。自分の手で慈しみながら、時にはプロの力を借りて、この貴重な「生きたアンティーク」を守り育てていきましょう。時を重ねるごとに愛着が増していく100年オリーブは、あなたのご自宅を世界でたった一つの特別な場所へと変えてくれるはずです。

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